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サルでもわかる写真講座 #1「盗撮について」

みなさん、おはこんばんにちは!

@Panchrome_です

 

1回目から、とても重たい話ですね(笑)

でも、気軽に始める写真の一つに、「街スナップ」があります

そこで問題になってくるのが、「盗撮」

怖いですよね…撮っている側としては、全くそんなことを微塵も思っていないのに、急に怒られたら、何も言い返せないかもしれません…

 

そこで、今回は、盗撮の定義から、法律的な定義、最後には実践的なテクニックまでお教えしていこうと思います!

 ※あくまでもケースバイケースで事象が変化していくため、ここで述べたことについては一般論であり、記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、執筆者並びに日本カメラ部は一切の責任を負いかねます。

 

 

 1:そもそも盗撮とは

盗撮ということば、かなり日常的ですよね

 

辞書的な意味の、盗撮とは、

[名](スル)被写体になる人物に気付かれないように、カメラ(ビデオカメラを含む)でこっそり撮影すること。また、映画館で上映中の映画をビデオカメラなどで撮影すること。盗み撮り。隠し撮り。

 

 goo辞書にはこのように書かれております。

しかし、これだけでは、法律的にアウト!とはなりません

少し法律的な話をすると、法律は「構成要件」を満たさないといけないからです

(もっと詳しくなりたかったら、法学部にでも入ってください)

 

2:犯罪行為としての「盗撮」

 そもそも、盗撮は犯罪なのでしょうか?

盗撮禁止罪なんて聞いたことありますか?ないですよね

しかし、法律的にはアウトなのです

 

「盗撮」を取り締まる根拠は2つあります

①各都道府県が定めた条例(多くの場合は、迷惑防止条例

軽犯罪法(軽微な秩序違反行為)

 

例えば、東京都の迷惑防止条例第5条2項には、

第5条 何人も、正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為であつて、次に掲げるものをしてはならない。
(1)(省略)
(2) 次のいずれかに掲げる場所又は乗物における人の通常衣服で隠されている下着又は身体を、写真機その他の機器を用いて撮影し、又は撮影する目的で写真機その他の機器を差し向け、若しくは設置すること。
イ 住居、便所、浴場、更衣室その他人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいる
ような場所
ロ 公共の場所、公共の乗物、学校、事務所、タクシーその他不特定又は多数の者が利用
し、又は出入りする場所又は乗物(イに該当するものを除く。)

また、罰則規定では、

(罰則)
第8条 次の各号のいずれかに該当する者は、6月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
(1) (省略)
(2) 第5条第1項又は第2項の規定に違反した者(次項に該当する者を除く。)
2 次の各号のいずれかに該当する者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
(1) 第5条第1項(第2号に係る部分に限る。)の規定に違反して撮影した者
(2) 第5条の2第1項の規定に違反した者

とあり、まあ、読みにくいけど、罰金とか懲役刑になるんだなぁというのはおわかりいただけたかと思います

(他の都道府県もだいたい同じ内容です)

 

 3:どうしたら犯罪としての「盗撮」になるのか

具体的に、「盗撮禁止法」なんてものがないので、法律家によって意見が分かれるところではありますが、条文そのまま読めば、次の3点になります。

①「人を著しく羞恥させる」又は「人に不安を覚えさせる」
②撮影対象が「通常衣類で隠されている」「下着又は身体」
③「撮影した」又は「撮影目的でカメラを差し向けた」又は「撮影目的でカメラを設置した」

まあ、ほとんど、先程の条例の中身そのままですね

この3点を満たせば、迷惑防止条例違反として、逮捕されてしまう可能性があります

 

4:肖像権とは

よくきく、肖像権 これは、はたして、盗撮と関係があるのか

そもそも、肖像権とういう権利は、憲法や法律で明文化(文章化、定義を決めること)されていないが、判例(過去の裁判の結果)で認められた権利のことです

具体的には、自分の肖像(顔の絵、写真、彫刻など)を勝手に撮影されたり、絵に描かれたり、加工、公開などの使用をされない、という権利です

先程、明文化されていないといいましたが、侵害された!と言っても、その範囲はケースバイケースで変化していきます

また、実際に肖像権を侵害されたと認められた場合は、

・使用の差し止め

・損害賠償請求

される場合があります

 

5:肖像権の侵害とならないケース

①被写体の承諾がある場合
 →問題なし

  被写体に口頭又は、文章で許可を得ていれば全く問題はありません

  ですので、ポートレート撮影などをする場合は、あらかじめ、

  文章で許可を得ておくと、後々クレームにつながらないと思います

  (文章が一番安心です)

  また、写真の使用目的、範囲も決めておくとよいでしょう

  (ネット公開、個展など)

 

②人物の特定ができない

 →問題なし

街で写真を撮っていたら、たまたま写り込んでしまったということはよくあります

しかし、顔の一部が隠れている、不鮮明などの場合は問題ありません

また、これには前提があり、迷惑防止条例に違反していないことが求められます

 

③公共の場での撮影、公の行動

 →問題なし

私有地ではない、道や歩道、駅などでの演説やイベントなどを撮影した場合は、不特定多数の人からの撮影が予想されるので、

撮影に同意してその場にいるとみなされるためです

 

 ④被写体の社会的経済的不利益にならない

 →問題なし

問題ないと書いているが、これについては、被写体本人の見解によって大きく分かれるところである

たとえば、撮影者は被写体が大きく口を開けてステーキを頬張る姿を撮影し、ネット上に公開した場合、撮影者は「美味しそうに食べている」と思っていても、ネット上で、「なんだこの大口は」とバカにされたとしよう

被写体からしたら、「こんな恥ずかしい写真をネットに公開されて、私はもう気軽にコンビニにいけなくなった!」と言われれば、何も反論できないですよね?

 

以上が、肖像権の侵害とならないケースの一例です。

簡単に言えば、撮らた側が、嫌がるかそうではないかの二択になるといえるでしょう

 

6:具体的な対処法

では、実際に街で写真を撮っている時、いきなり、「何撮ってんじゃ!消せ!!」と知らない人から凄まれたら、対処に困りますよね…

そんな時はどうしたら良いのでしょうか?

撮られたと訴えた人を被写体者と呼ぶことにしましょう

 

①まずは警察を呼びましょう

 2人で話すだけでは埒があきません

②まずは、被写体者と、カメラの画面を確認しながら、どこにその人が写っているのかを確認しましょう

③被写体者が写っている写真を見ながら、先程述べた、肖像権について講釈してあげましょう

④単に風景の一部として被写体者が写っている場合は問題がありません

⑤そうでなく、被写体者をメインにした写真であれば、謝罪をして消しましょう(もしくは事後許可を取りましょう)

⑥終了です

 

とまあ、半分冗談で書きましたが、まずは警察を呼ぶのが良いかと思います

なぜなら、真っ向から対立する意見を述べている2人が話し合っていても解決するとは思えないからです

 

7:最後に

あまり、深い内容までは述べませんでしたが、街撮りスナップって大変じゃん…と思わないでください

自分が住んでいる街、もしくは旅行で訪れた街、それぞれ違った風景や人の流れがあると思います

それを、記録することは大事なことであると思うからです

 

また、最後に一つアドバイスを!

とりあえず、構図だけでも確認したいなと思ってカメラを構えた時、人差し指をシャッターボタンから明確に離してみると良いかもしれません

7割位の人には、「あ、この人撮る気はないんだな…?」と思ってくれます(たぶん)

私から言えることはこれくらいです…

 

気になることがあれば、コメントやTwitterの方にリプをください!

それでは長々とありがとうございました

 

 

★執筆者:Hattifnatt

 

 

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